ドッグトレーニング時の犬への報酬(強化子)として、ドッグトレーナーはもちろん犬の幼稚園でもよく使用されているトレーニングトリーツ(小さな報酬用フード)、通称「レバーケーキ」の作り方をご紹介させていただきます。
トレーニングに興味がない方でも、普段使いの安価で安全なおやつとして利用できますし、食欲不振な愛犬にお悩みの場合、フードへのトッピングとしても威力を発揮しますよ。
原材料はレバーと小麦粉(米粉や片栗粉などでもOK)を1:1で混ぜて焼くだけ。安価な素材で簡単に作れる安心・安全なトリーツです。
ちなみに犬は人と違い、ビタミンA への寛容性が非常に高いので、レバーの過剰摂取についてはご安心を。
※ アルシャー京子獣医師 によると、体重10kgの犬に3ヶ月間、毎日200倍量 (570g) のレバーを与えても症状は見られず、3,000倍量でようやくビタミンA過剰症がみられるとのこと。詳細は 家禽レバー - Dog+Me 及び ビタミンA - Dog+Me を参照。
材料
レシピはどの材料も正確な分量を気にする必要はありません。その時々の気分と感覚でOKです。ただし、ニンニクだけは入れすぎないようにご注意ください。
- 鶏 or 豚 レバー / 1パック
- 大抵1パック 300g 前後だと思います。私はいつもハツ付きの鶏レバーを使用。
- 小麦粉 or 米粉 etc / レバーと同量
- レバー 300g なら粉も 300g 。栄養満点オートミールや、アレルギーが心配な方はグルテンフリーの米粉・片栗粉でもOK。
- 鶏卵 / 1~2個
- レバー 150~200g に対して卵1個が目安。硬さを見ながらお好みで。
- ニンニク(すりおろし) / 1片
- レバー 150~200g に対して0.5~1片が目安。チューブではなく生のすりおろしを。嗜好性を高めるために重要ですが、入れすぎにはご注意ください。
※ アルシャー京子獣医師 によると、体重10Kgの犬に1玉(50g)を一度に与えると中毒(溶血)のリスクがあり、毎日摂取する場合は1日あたり1片(4g)以下が適量とのこと。詳細は ニンニク - Dog+Me 参照。
- レバー 150~200g に対して0.5~1片が目安。チューブではなく生のすりおろしを。嗜好性を高めるために重要ですが、入れすぎにはご注意ください。
- ごま油 / 小さじ 1
- 正確に測る必要はないので感覚でOK。こちらも嗜好性を高めるために重要な香り付けです。
作り方
- 素材を混ぜてフライパンに伸ばす
- フードプロセッサーやハンドミキサー、もしくは根性などですべての素材を混ぜ合わせ、それをフライパンに乗せて平たく伸ばします。前述のレバー 300g の分量の場合、直径 26cm のフライパンで焼くと、ちょうどレバーケーキ 2枚分になります。
- フライパンで焼いてゆっくり冷ます
- レバーに含まれる脂肪が溶け出てきますので、鉄フライパンでも油を引く必要はありません。中火で片面を10~15分ぐらい焼きます。その後ひっくり返し、上からしっかり押さえてできるだけ薄く平たくします。何度か裏表を返してしっかり焼き上げてください。焼き上がったレバーケーキは芯までしっかり火を通すために、冷えるまで置いておきます。
- 使いやすいサイズにカットする
- 冷えたレバーケーキをできるだけ小さいサイズにカットします。トリーツ用途ですので5mm角以下が理想です。ヒールウォークのような行動のトレーニングに使う場合、長めのスティック状に切ったものを準備すると、齧らせながら歩く練習に便利です。
火の通りが甘くピンク色の部分が残っている場合は、カットしたレバーケーキをフライパンで少し乾煎りしてください。面倒なら電子レンジでチンでもOKです。
- 保存袋に入れて冷凍
- 出来上がったレバーケーキはかなりの量になりますが、ジップロックなどの保存用袋に入れて冷凍しておけば1ヶ月程度は余裕で保存できます。
使う際は冷凍庫から取り出したレバーケーキをそのままトリーツポーチに放り込んでもいいですが、レンジで温めると香りが立ち上がってくるので嗜好性が高くなり、愛犬の反応もさらに良くなります。